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社会福祉士・精神保健福祉士試験対策の本格的なeラーニング教材
2020-11-20

宮講師の「試験に+α情報」 第4回

ふくし合格ネットの宮香菜子講師が、社会福祉士国家試験で出題が考えられる「+α情報」をお伝えするコーナーです。
ふくし合格ネットのテキストでは基本的な知識を押さえることが中心ですが、テキスト学習に加えてここで取り上げている情報を把握することで、より万全な試験対策になります。

第4回目は、「保健医療サービス」に関する情報です。

前回に続き、意思決定支援に関するガイドラインとして「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を取りあげました。第32回の問題75では、医療ソーシャルワーカーによる終末期の患者の家族への対応として出題されています。

また、2018(平成30)年に成立した新法「脳卒中・循環器病対策基本法」や、治療と仕事を両立するためのガイドラインを取り上げています。

 

保健医療サービスに関する近年の動向

・人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン

(厚生労働省 2018(平成30)年3月改定)

2007(平成19)年の策定からおよそ10年が経過し、近年の高齢多死社会の進行による在宅や施設での療養や看取りの需要増大、地域包括ケアシステムの構築化を踏まえ、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の概念を盛り込み、①本人の意思は変化しうるものであり、医療・ケアの方針についての話し合いは繰り返すことが重要である、②本人が自らの意思を伝えられない状態になる可能性があるため、本人の意思を推定しうる者となる家族等(親族関係だけでなく、親しい友人等も含む)の信頼できる者も含めて、事前に繰り返し話し合う、③病院だけでなく介護施設・在宅の現場も想定したガイドラインとなるよう配慮するという観点から、改定が行われた。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000197721.pdf

 

・健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法(脳卒中・循環器病対策基本法)              

(2018(平成30)年12月14日公布、2019(令和元)年12月1日施行)

心臓病等循環器病が死亡や介護の主要な原因となっていることから、国民の健康寿命の延伸や医療・介護の負担軽減に資するため、基本となる事項について定めた循環器病対策を総合的かつ計画的に推進することを目的とし、基本理念、国や国民等の責務、基本計画、基本的施策、協議会等について定められている。

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=80ab6708&dataType=0&pageNo=1

 

・事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン

(厚生労働省 2020(令和2)年3月改定)

事業場が、がん、脳卒中などの疾病を抱える方々に対し、適切な就業上の措置や治療に対する配慮を行い、治療と仕事が両立できるようにするため、事業場における取組などをまとめたもの。対象は、全ての労働者であり、がん、脳卒中、心疾患、糖尿病、肝炎、難病など、反復・継続して治療が必要となる疾病である。

〈両立支援の流れ〉 

  • 支援を必要とする労働者から事業者への必要な情報の提出
  • 事業者により産業医等の意見の聴取
  • 事業所による就業継続の可否の判断
  • 就業継続が可能な場合:就業上の措置、治療に対する配慮等の検討・決定、実施

長期休業が必要な場合:休業前の対応・休業中のフォローアップ、職場復帰の可否の判断及び職場復帰後の就業上の措置及び治療に対する配慮等の変更・決定、実施

〈両立支援コーディネーター〉

事業所の関係者、医療機関関係者、地域で事業者や労働者を支援する関係機関や関係者の連携を支える。医療機関の医療従事者や企業の人事労務担当者、産業保健スタッフ、支援機関の相談員などが担う。

https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000614130.pdf

 

私が試験を受けたのは10年以上前になりますが、どう勉強したらよいかわからず、試験までに過去問題を最低3回解くことを自分で決めたことだけを覚えています。試験当日は、出題された問題が過去の試験問題と違う問題ばかりで(今思えば、違って当たり前ですが…)、合格する気がしませんでした。結果としては、合格できたので、やはり繰り返し学習したことが力になっていたのかなと思います。

教材をうまく活用し、繰り返し学習することで、知識を定着させていってください!

 

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