2019-07-04
社会福祉士養成課程のカリキュラム見直しについて
2019(令和元)年6月28日に、厚生労働省から社会福祉士養成課程における新たなカリキュラムの内容が示されました。
見直しの主な事項は、以下のとおりとなっています。
①地域共生社会に関する科目として、現行の「地域福祉の理論と方法」と「福祉行財政と福祉計画」を基礎とした「地域福祉と包括的支援体制」を創設する。
②ソーシャルワーク機能を学ぶ科目を、社会福祉士と精神保健福祉士で共通して学ぶ内容(共通科目)と社会福祉士として専門的に学ぶ内容(専門科目)に分離する。
③従来の「更生保護制度」を基礎として、「刑事司法と福祉」に改め、共通科目に移行する。
④社会福祉士と精神保健福祉士の両資格を取得しようとする者の負担軽減を図るため、共通科目を11科目から13科目に拡充する。
⑤その他、養成カリキュラムの内容の充実、実習・演習の充実(2か所以上の施設で実習することや、実習時間数を180時間から240時間に拡充等)、実習施設の範囲の見直し等を行う。
この養成課程の見直しは、2021(令和3)年度から教育現場で導入され、2024(令和6)年度の第37回社会福祉士国家試験から導入されることとなっています。国家試験に導入されるのはまだ先ですが、第32回~第36回の試験では、このカリキュラム変更を踏まえた問題も出題されることが十分予想されるので、厚生労働省の資料を確認しておくことをお薦めします。
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